【習慣化の心得】①できない自分を責めなくていい「セルフコンパッション」【8話】
自分を責めてはいけない理由① 〜セルフ・エフィカシー〜>人は自己効力感(セルフ・エフィカシー)が下がると、目標達成率が低下することが分かっています。 自己効力感とは、「自分は目標を達成できるだろう」と...


挫折感のメタ認知
状況を改善するには、「なんとなく嫌な感じ」ではなく、自分がストレスを感じていることを認識する必要があります。
そのために使うテクニックが「インターベンション・ブレスレット」です。
挫折感などのストレスを感じたときは、身につけているアクセサリーをもう片方の手に付けかえましょう。
身につけているものがない場合は、そのときだけアクセサリーをつけてみましょう。
このように、別の行動をインターベンション(介入)させることで、自分のストレスと向き合うことができます。








マインドスイッチ
「マインドスイッチ」とは、“気持ちの切り替え”のことです。
「この動作をしたら、こう考える」というようなルールを設け、実際に行っていきます。
例)
- 合掌をしたら自分に優しくなろう
- 深くお辞儀をしたら自分を許そう
- 指パッチンをしたらポジティブに考えよう
これを繰り返すうちに、脳が動作と結果を結びつけていきます。
そして次第に、自分に優しくなりたい時、合掌をするだけで自分を思いやることができるようになります。
これを「アンカリング効果」と言います。



エクスプレッシブ・ライティング
アメリカの心理学者ダニエル・ウェグナーが行った研究で、「人は何かを考えないように努力すればするほど、かえってそのことが頭から離れなくなる」ということが分かっています。
これを「シロクマ効果」と言います。
シロクマの実験
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー・A・B・Cの3つの実験参加者グループを用意する。
・すべてのグループにシロクマの1日を追った同じ映像を見せる。
・Aグループの参加者には、シロクマのことを覚えておくように言う。
・Bグループの参加者には、シロクマのことを考えても考えなくてもいいと言う。
・Cグループの参加者には、シロクマのことだけは絶対に考えないでくださいと言う。一定の時間が経ったあと、実験協力者に映像について覚えているかを尋ねる。
この実験において、最も映像について詳しく覚えていたグループは「絶対に考えないで下さい」と言われたCグループであった。
(「皮肉過程理論」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』。2021年4月16日 (金) 19:23 UTC)
挫折への恐怖しかり、ネガティブな情報ほどその傾向も強いと言えます。
このような時は、ネガティブな感情を一度吐き出すことで、シロクマ効果を軽減することができます。
やり方は簡単です。
1.制限することなく吐き出すように書き出すこと 2.書き終えたら全体を眺めてみること 3.確認したら捨ててしまうこと




目標のダウンサイジング
どのくらいの頻度で習慣を行えばいいのか、ヴィクトリア大学の研究で明らかにされています。
それによると、“週4回以上”行えば、楽に習慣化できることができます。
このことは「マジックナンバー4」と呼ばれています。
また、人が最も挫折しやすいタイミングは6週間目と言われており、週4日未満の習慣づけでは、この“6週目の罠”を乗り越えることが難しいということが分かっています。
さらにロンドン大学による96人の学生を対象とした研究では、習慣化に要する期間は平均して66日間でした。
これらの研究から分かるのは、もし習慣化できずに困っていることがあるのなら、週4日を66日間継続できるレベルに難易度を下げると良いということです。





<参考図書>