









✕✕について考えるとやる気が上がる
ケント大学の研究で、学生たちを対象に一週間、自分の死について考えてもらうという実験を行いました。
- 自分の人生が明日終わるとしたら、今日の自分は何をするか
- もし病気で余命宣告をされたら、自分は何をしたいか
- 今死ぬとしたら誰に感謝したいか
学生たちには、このような人生の最期にまつわる質問に答えてもらいます。
そして一週間後の学生たちのメンタルを調査したところ、やる気・自尊心・人間関係が改善されたのです。
その他の質問例) Q. いつ、どこで、どのように死ぬのが理想ですか Q. 死ぬ時にそばにいて欲しい人は誰ですか Q. 残された人にどのような言葉をかけたいですか Q. 死ぬ前に絶対にやっておきたいことはなんですか Q. 死ぬ前に最もやっておきたいことはなんですか Q. あなたの人生を一言でまとめると? Q. 最期の瞬間、20代の自分に向けてかけたい言葉はなんですか Q. 余命1年と診断されたら、あなたは余命1ヶ月をいくらで売りますか Q. あなたに「生きた証」と呼べるものはありますか Q. 余命宣告をされたとき、あなたはどのような気持ちになりますか Q. 余命宣告されたことを、誰に最初に話しますか Q. 自分の死因は何だと思いますか



✕✕への恐怖がパフォーマンスを高める
アリゾナ大学の研究でも、人は死をほのめかされると、より能力を発揮できるということが分かっています。
研究では、バスケットボールの試合前に死をほのめかされた選手は、そうでない選手よりもシュートの成功率が30~40%も高いという結果が得られました。
「恐怖管理理論」によれば、人は死の恐怖を感じると、意義や目的・自尊心・不死を象徴するものを追求すると言われています。
つまり、死をほのめかされたバスケットボール選手は死の恐怖に対処する(≒自尊心を高める)ため、より努力していい結果を残したということです。






余命カウントダウン
死を連想させるツールとしておすすめなのが「余命カウントダウン」です。
平均寿命から現在の年齢を差し引くことで、おおよその余命を調べることができます。
例えば、「Final Countdown」というアプリが世界的に有名です。
ただ、こちらは英語かつ有料なので、英語が苦手な方には「寿命時計」をおすすめします。
機能は少ないですが、日本語かつ無料で広告もありません。







タイムバケット
「タイムバケット」とは、“死ぬまでにやりたいことリスト(バケットリスト)”に締め切りを加えたものです。
こちらも「Time Bucket」というアプリで作成することができます。無料で広告もありません。





スティーブ・ジョブスが贈る言葉
死について考えるメリットは、ただやる気やパフォーマンスが向上するというだけではありません。
“自分の死に対する答え”が人生における指針となって、不安から身を守り、より豊かな人生を送る助けとなるのです。
2005年。スタンフォ―ド大学の卒業式で行われたスピーチで、アップル創業者のスティーブ・ジョブスはこう述べています。
17才の時、私はこんな文章を読みました。
「一日一日を人生最後の日として生きよう。いずれその日が本当にやって来る」
強烈な印象を受けました。そして33年間、毎朝鏡をみて自問自答しました。
今日が人生最後だとしたら、今日やることは本当にやりたいことだろうか?
「No」という答えが幾日も続いたら、私は何か変える必要があると知るのです。
死を意識することは、人生において大きな決断をする価値基準となる最も大切なことです。
何故ならほとんど全て、外部からの期待やプライド、恥や失敗への恐れ。これらは死によって一切なくなるのです。
あなたが死を意識することが、失うことを恐れない最良の方法なのです。
スティーブ・ジョブス









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