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手段の目的化
本来は目標を達成するための手段だった行為が、逆に目的になってしまうことがあります。
例) 健康的になることが目的だったのに、ランニングのし過ぎでケガをしてしまった。
最終的には健康的になることが目的であったはずなのに、本末転倒になっていますよね。
そうさせているのは、タスクに集中している時や達成した時の快感、サボってしまった時の罪悪感です。
「あの時、もっと視野を広げていれば…」と後悔しないためにも、オンとオフの切り替えに気をつけることが、長く習慣を続けるためには必要不可欠なのです。



【やりたいことが多すぎて】時間がないを解決する「リフレーミング」【14話】
複数の習慣を身につけようと思うと、どうしても時間が足りなくなってしまうことがあります。このような状態を「コンフリクト」と言います。「コンフリクト」は3種類に分けられ、それぞれ下記のような状態に分けられ...


タスクフォーカス・ゴールフォーカス
2008年にイリノイ大学が行った調査で明らかになったテクニックです。
「タスクフォーカス」:目の前のやるべきことに集中すること
「ゴールフォーカス」:最終的に達成したい目標に目を向けること
計画が上手くいかない・作業になかなか集中できない時はタスクフォーカス。
逆に、計画が上手くいっている・作業に集中できている時はゴールフォーカスをすると、目標達成率が上がることが分かっています。
例) なかなか習慣が身につかないな。なかなかやる気が起きないな。➞タスクフォーカス いい調子に進んでいる、または集中しすぎて他のことが目に入らない。➞ゴールフォーカス
調子の悪い時に大きなゴールに目を向けてしまうと、現状と理想にギャップを感じてモチベーションが下がってしまいます。
しかし調子のいい時は、逆に大きなゴールに目を向けることで、目標へ近づいている感覚を得ることができたり、現状を客観的に見ることができるというわけです。
両方のフォーカスを使いこなすために、2つの目標を用意しておきましょう。
例) 短期的な目標(タスク):週に2回ランニングをする 最終的な目標(ゴール):半年で3kg痩せる





DMN(デフォルトモードネットワーク)を使う
「DMN」とは、意識的な活動をしていないときに働く脳の神経回路のこと。
ぼーっと散歩しているときや、お風呂でとりとめもないことを考えているときに使用されています。
インプットした情報を整理しているのは、「DMN」を使っている時です。
近年の脳科学研究で、「DMN」が活発になると創造力が高まるということが分かっています。
これは脳内の情報がスッキリと整理され、それぞれ結びつくことで新しいアイデアが生まれるからだと言われています。
戦略的にぼんやりとした時間を作ることで、目標の達成に近づくことができるということです。






チートデイを作る
「チートデイ」とは、決めたルールをわざと破る日のこと。
「やる気があるのに、わざわざルールを破るのか」とも思えますが、長期に渡って継続したいのなら、やる気がある時こそ活用したいテクニックです。
例) 毎週、金曜の夜だけはお酒を飲んでもいい。
<チートデイはあらかじめ決めておく>
覚えておかなければならないことは、「チートデイ」は“誘惑に負けていい”という免罪符ではないということです。
「チートデイ」を設ける理由は2つあります。
- 頑張る理由になる
➞「明日はチートデイだから今日は頑張ろう」 - ストレスから身を守る
➞目標に向かって努力をしていると、「あとどのくらいこれが続くのだろう…」と鬱屈した気持ちになることがあります。
定期的にこういったストレスを発散させることで、かえって努力が続きやすくなるのです。
<チートデイの頻度>
ポルトガルカトリック大学の研究では、全体の15%(約1/7)をチートデイに置き換えることを推奨しています。
具体的には、ターゲット行動(目標を達成するための行動)が毎日あるのであれば、週に1回チートデイがやってくるように設定しましょう。
例) 毎日ジムに行く➞週に1回はサボる





